冬が訪れ、気温が下がると、ペットのダニやノミの薬を省略しても安全だと思うかもしれません。しかし、多くの犬は一年を通してこれらの害虫にさらされる危険性があります。
冬でも犬のノミ・ダニ予防を怠ってはいけない理由

寒い季節になり気温が下がると、ノミやダニの薬を冬には省略しても大丈夫だと思うかもしれません。しかし、多くの犬は一年を通してこれらの害虫にさらされるリスクがあります。
寒い季節でも、ノミは家の中に忍び込むことがあります。暖を求めてやってくるネズミや他のげっ歯類に乗って侵入することが多く、さらに多くのダニの種類は冬でも生き延びるだけでなく繁殖することもあります。地域や旅行習慣によってリスクは異なりますが、ほとんどの地域では依然として害虫に対する脆弱性があり、近年では冬が暖かくなる傾向が増えているため、防御を緩める時期ではありません。
冬にノミ・ダニ予防薬は必要か?
はい。多くのダニやノミは冬になると活動が鈍化したり休眠状態になりますが、アメリカのほとんどの地域では気温が十分に低下してこれらの害虫を完全に排除することはありません。ダニやノミは犬に有害な病気を運ぶ可能性があるため、一年を通した保護が不可欠です。
冬におけるダニのリスク
特定のダニ種、例えば北東部に生息するシカダニ(ブラックレッグドダニ)、西海岸沿いの西部ブラックレッグドダニ、南部アメリカで見られるブラウン犬ダニなどは冬を通して活動を続けることがあります。例えば、湾岸地域に生息するガルフコーストダニは39.2°F(約4°C)という低温でも活動が可能であり、ダニ麻痺を引き起こす可能性があります。このように、アメリカ国内の多くの地域では冬でもダニ活動を止めるほど寒くはならず、その生息域も従来の範囲を超えて拡大しています。一年中ノミ・ダニ予防薬を使用することは賢明であり、短期間でも暖かい天候になればこれらの害虫が再活性化する可能性があります。
冬におけるノミのリスク
温暖な気候地域では、ノミは一年中問題となり得ます。気温が十分に低下して休眠状態になることがほとんどないためです。寒冷な気候地域では、ノミは納屋や動物の巣穴、自宅下など暖かい場所で生き延びることがあり、一度でも穏やかな日があれば活動を再開する可能性があります。また、ハリケーンなど湿度の高い天候後にはノミの数が急増することがあります。さらに冬季に旅行する場合、その訪問先でこれらの害虫が活発である可能性もあります。このような理由から、ペットをノミ予防薬で保護し続けることは、ノミ媒介疾患から守るために重要です。