犬の尻尾
犬にとって、尻尾は重要な役割を果たします。では、具体的にどんな役割があるのでしょうか?
犬の尻尾の役目とは
その1:感情表現とコミュニケーション
その2:バランスを保つ
尻尾による感情表現とコミュニケーション
犬は、尻尾を使って他の犬や飼い主、人間とのコミュニケーションを取ります。尻尾を振ったり、位置を変えたりして、相手に今の気持ちを伝えようとします。尻尾の振り方や位置によって、犬たちの感情を示すことができるのです。
上下左右に大きく振る様子
こんな尻尾の様子が見られた時は、喜び・興奮状態を表しています。
帰宅した飼い主さんにたいし、上下左右かかわらず尻尾をなりふり構わずぶんぶん振る尻尾の動きは、嬉しさと喜び、興奮による感情の表れです。
尻尾が上にピンと立っている
警戒したり、威嚇している感情があります。
犬が何かに警戒している時、威嚇している時にとる尻尾の動きです。
他の犬との縄張り争いや、けんかなどでもこのように尻尾をピンと立て、振る様子が見られることがあります。
尻尾が下がり、垂れている
こんな時は恐怖や不安を抱えている状態です。
恐怖や不安を抱えていない状況だとしたら、病気やけがをして、気が落ちてしまっている時などにも尻尾を垂れ下げていることがありますので、愛犬の様子を注意して見てあげることが大切です。
尻尾が後ろ足の間に入り込み丸まっている
こんな時は酷く怖がっている時に見られます。
ゆらゆらと左右に揺れている
子の尻尾の様子が犬がリラックスしている気持ちを表しています。
飼い主が寝ている姿を見ている時や撫でられている時、犬はリラックスし、ゆらゆらと尻尾を揺らします。
仕事や買い物から帰宅したとき、犬は大きく尻尾をぶんぶんと振って喜びを表現します。
その後、しばらくすると尻尾がリラックスし、水平または少し下向きになりながらゆらゆらと揺れます。この様子から、「帰ってきてくれて嬉しいんだ」「安心したからリラックスしてるんだよ」という感情を受け取ることができます。
バランスを保つ役割
犬は走ったり急旋回したりする際に、尻尾を使ってバランスをとります。また、泳いでいる時に尻尾が水面から出てピンと立っているのを見たことがあるかもしれません。尻尾を立てることで、舵のように使い、方向転換などを行います。
寒冷地出身の犬やその地域に住む犬種にとって、尻尾は体温を保つ役割も担っています。例えば、シベリアンハスキーなどのふわふわした尻尾を持つ犬種がその代表です。
寒冷地に生息する犬は、体を丸めて尻尾を鼻先に持ってくることで、寒さから身を守るとされています。このような姿勢によって、冷たい空気が体内に取り込まれるのを防ぐ役割があるとされています。
あるあるQ&A
自分の尻尾を追いかける理由は?